むかいなだ耳鼻咽喉科・アレルギー科

〒735-0026 広島県安芸郡府中町桃山1丁目4番18号

Tel.082-581-8733

くち・のどの症状について

人ののどは食事の際には食べ物の通り道となり、呼吸の際には空気の通り道となります。その道は喉頭と咽頭で構成されています。喉頭は主に呼吸をする、声を出す(発声)といった働きがあり、咽頭は物をのみこむ(嚥下)といった働きがあります。
声がかれる、呼吸がしづらい、むせやすいなどの症状があるときには、喉頭が正常に機能していないサインかもしれません。また物がのみこみづらい時には咽頭に問題があるかもしれません。症状が軽いからと放置せず、早い段階で耳鼻咽喉科を受診してください。

こんな症状・お悩みはありませんか

  • 喉が痛い

  • 喉に違和感がある

  • 息がしにくい

  • しゃべりにくい

  • 声がかれる

  • せき・痰が出る

  • 痰に血が混じる

  • 飲み込めない・むせる

  • いびきをかく

  • 味がしない

  • 口の中が乾く

  • 口の中や舌の痛み

代表的なくち・のどの病気

  • 口内炎(こうないえん)

    口の中の粘膜に生じる炎症の総称を「口内炎」といい、痛みや不快感を伴い生活の質を低下させます。
    もっとも一般的な口内炎はアフタ性口内炎といい、数ミリの灰白色斑で痛みを伴います。口内を噛んだり火傷した際の傷に雑菌が入り込んで起こったり、ビタミン不足やストレスなどが関係する場合もあります。
    その他、ヘルペス、手足口病やはしかなどのウイルスによる口内炎、性病の一症状としてあらわれる口内炎、カビによる口内炎、アレルギーによる口内炎なども存在します。また珍しいケースではありますが、治りにくい口内炎だと思っていたら初期のがんだったという例もあります。口内炎だからと放置せず、おかしいなと思ったら耳鼻咽喉科を受診してください。

  • 咽頭炎・扁桃炎(いんとうえん・へんとうえん)

    咽頭に炎症を起こしたものを「咽頭炎」といい、俗にいう「のど風邪」のことを指します。
    咽頭は鼻や口を通して直接外と接する場所のため、感染を起こしやすいところです。気温の変化や寝不足、疲れなどが原因で抵抗力がおち、その際に細菌やウイルスに感染して喉が赤く腫れます。主な症状として、喉の違和感や痛み、痛くてものが飲み込みづらい、倦怠感、発熱などが挙げられます。安静にして刺激物を避けること、うがいや抗菌薬の内服などが治療の基本です。
    また喉の奥の左右両側にある口蓋扁桃が、細菌などの感染により炎症を起こした状態を「扁桃炎」といいます。主な症状として、口蓋扁桃の腫れ、のどの強い痛み、つばを飲み込むときの強い痛み、高熱などがあります。うがい、抗菌薬の内服などで治療します。症状がひどく食事がとれない場合は、点滴や入院が必要になることがあります。また扁桃炎で高熱を繰り返し日常生活に支障をきたしている場合は、手術で口蓋扁桃を取るという選択肢もあります。

  • 味覚障害(みかくしょうがい)

    食べ物の味が分からないもしくは鈍くなる状態を「味覚障害」といいます。
    味覚障害の原因はさまざまですが、血清中の亜鉛不足が関係しているケースが多いことが分かってきました。その他、鉄欠乏性貧血による舌炎や口内炎、虫歯などに伴う舌炎も味覚障害の原因となります。味覚障害の程度は、電気刺激や、各種、各濃度の味の溶液を用いて調べます。また原因を特定するために、血液検査を行い、貧血の有無や血清中の亜鉛の量を測定する場合があります。治療法は原因によって異なりますので、それぞれの患者さんにあった治療プランをご提案いたします。

  • 睡眠時無呼吸症候群(すいみんじむこきゅうしょうこうぐん)

    睡眠中に何度も呼吸が止まる病気を「睡眠時無呼吸症候群」といいます。
    平均して1時間に5回以上、10秒以上の無呼吸がみられる場合にこの疾患が疑われます。その他、日中の強い眠気や集中力の低下も睡眠時無呼吸症候群の代表的な症状のひとつです。各種検査を行い睡眠時無呼吸症候群と診断された場合は、「CPAP(シーパップ)」というマスク型の治療機器を用いて治療を行います。マスクから気道へ空気圧を送ることで、気道の閉塞を防ぐものです。その他、マウスピースを用いる治療方法や、肥満が原因の場合には生活習慣の指導などをおすすめする場合もあります。睡眠時間は確保できているのに疲れが取れない方はご相談ください。

  • 口腔がん(こうくうがん)

    口の中にできるがんを総称して「口腔がん」といいます。
    口腔がんのうち、もっとも多く有名なものは「舌がん」です。他にも、歯茎にできる「歯肉がん」、下顎の歯茎と舌に囲まれた部分にできる「口腔底がん」、上顎にできる「硬口蓋がん」、「頬粘膜がん」、「口唇がん」など部位によりそれぞれ名称があります。
    口腔がんの症状は口内炎、歯周病や歯肉炎と似ているものが多く、初期の段階で気づくのは困難といえます。口内炎の治りが遅い、歯茎から出血があるなど、些細な変化も見逃さないようにして、異変を感じたら耳鼻咽喉科の専門医を早期に受診しましょう。

  • 喉頭がん(こうとうがん)

    喫煙との因果関係があり、発症する患者さんの多くが喫煙者です。
    症状としては声のかれや呼吸のしにくさが主になります。場合によっては頸部のリンパ節が腫れることもあります。
    耳鼻咽喉科の検査で分かりますので、上記の症状がありましたら、受診してください。

  • 咽頭がん(いんとうがん)

    咽頭は大きく3つの部分に分けられ、がんができた部位によって「上咽頭がん」、「中咽頭がん」、「下咽頭がん」と呼び方が変わります。
    ヘビースモーカーの方や日常的にお酒を多く飲まれる方は咽頭がんのリスクが高いですが、近年では上記の習慣に当てはまらない比較的若い患者さんの中咽頭がんが増えてきています。
    がんができた部位によって症状は異なりますが、咽頭がんを疑う代表的な症状として、耳閉感、喉の異物感や違和感が長引く、食べ物を飲み込む時に痛みを感じる、飲み込みにくい、声がかすれて治らない、首にしこりができて大きくなってきたなどが挙げられます。当てはまる症状のある方は、耳鼻咽喉科を受診することをおすすめします。

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